建築士会中津支部の研修見学会で福岡県の津屋崎に行きました。
目的は、津屋崎で行われている空き家を活用した「津屋崎空き家活用応援団」の話を聞かせてもらい、実際の空き家の活用事例を見せてもらうことです。
9時に中津を出発し、目的地の津屋崎に着いたのは11時前。
津屋崎ブランチというシェアオフィスで、「津屋崎空き家活用応援団」のメンバー「暮らしの問屋」代表の古橋さんの話に聞きました。


これまでの経緯と実際の業務内容、収入など、リアルな話をざっくばらんに話していただき大変参考になりました。
初めて訪れた津屋崎という町は、お世辞にも都会とは言えませんが、海があり福岡と北九州のベットタウンとして近くにある田舎という感じで、住んでみたいと思わせる街だと思いました。
大分県で例えるなら真玉町でしょうか。
海がきれいというだけでなく、車以外の交通手段がない(電車が無い)という点や、これまでの栄えていない(失礼ですね・・・)という点でも共通していると思いました。
中津のように一度栄えると(西の博多、東の中津 と言われたことがあるらしい)プライドが高くなり排他的になります(個人的な意見です)が、栄えたことがない地域は、移住者を受け入れやすいんでしょう。
電車が無いという点も移住者を受け入れやすい要素ではないかと思います。
なぜなら、電車はその場所に来たくない人や入れたくない文化までも持ってくるからです。
駅があると、周辺に町に不必要な店が勝手に出来るし、それによって地域の文化が消されていきます。電車が無いことでその地域の良さが残されて、そのことが住みやすさに繋がっていると感じました。
昔の建物も残っていて上手に活用されていました。
まず驚いたのはめちゃくちゃ大きい酒蔵です。

何と電話番号 1番です。

これにはマジでびっくりです。
さらに内部の梁にまたびっくり。

なんじゃこりゃでした(笑)。
すぐ隣には、染物屋だった建物を活用した「藍の家」。


この建物も酒蔵と同じような造りでした。

この梁は海水にある期間浸けてから加工しているらしく、防蟻効果があるんだとか。
海が近いからという理由もあるんでしょう。
他にも空き家の活用事例を見せていただきました。



11時から3時までの約4時間の滞在でしたが、久しぶりに良い時間を過ごしました。
ここ津屋崎と同じ事を中津でやっても成功することはないと思いますが、地域の良い所を見つけて、需要と供給のバランスの中に空き家を活用する事業を溶け込ませることが出来れば、増え続ける空き家にも光明が見えるのではないかと思いました。
帰りに津屋崎の海岸に寄りました。



西には海の中道や能古島、東には北九州が見え、夕方には海に沈む夕日を見ることが出来る(らしい)とても良い場所でした。
海岸沿いには松林が続いており、もしかしてあの酒蔵の梁はこの松林の松をを使ったんじゃないか、なんてことも思いました。
毎年一度くらいはこんな研修見学会を企画しても良いですね。
posted by Masuji at 00:44| 大分 ☁|
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